モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

2018-01-01から1年間の記事一覧

夢飼、思考、まとめ

1.思考が、知性が、人間を"自己"から疎外しようとする運動は、さながら人類が自然を観察対象として、自然内存在から自然外存在に移行したように、極めて自然な必然的な成り行きなのだ。自己を俯瞰できる眼は、自己すら観察対象として思考を展開する。もはや…

僕は少なくとも善人じゃない。夢飼

1.他者の幸福を願ってはいるが、純粋な動機としてではなく、むしろ、他者が幸福な状態であることで、人間存在の醜さを露呈しないだろうという期待に基づくものであり、なればこそ、私は人間存在の醜さから安全を確保できると考える。従って、私の願いの根底…

「寄生獣」という作品について夢飼が語る。

「みんなの命を守らねば」という台詞に、映像に、倫理で学んだマキャヴェッリを思い出した。みんなの命を守るという理想論から出発しながらも、優先順位の低い(と判断されただろう)、限られた資源を貪る人間を、どこまでもある種、冷徹な眼差しで排除してい…

関わり合い、傷つかない社会、諸々のまとめ(夢飼)

1.関わり合いとは、私にとっては、近づくだけ傷つけ合う人間のどうにもならない性を互いに受容し、されど常に互いの関係性の中において、正しさとは何か、傷つける構造があるなら、それをよしとせず、考え続ける、など、常にあらゆる気配に、実践的に、気を…

私にとって考えるとは....

例えば、拾った貝殻について、あれこれ考えることで、私の中で貝殻と云う材料は深化する。あまり考えないということは要するに、引き出しの中が乏しい。それについては後ほど説明する。第一に、まず私の手垢がつく。私の沼に引き摺り込む作業が、貝殻につい…

1+1=愚か者

甘雨の降る、オレンジ畑に、私はいます。びしょ濡れです。困りました。ふと、思います。私はこの地上を生きてきました。ポケットに手をいれて空を仰ぎます。大地を讃えよという、懐かしい歌が聞こえてきました。いつしか口ずさんでいました。世界は美しくて…

自分語り

運命に無知でいられることは幸福だか、運命に裏切られることは不幸だ。俺は裏切られ続けました。そうして、いつしか諦念に至りました。将来は悲惨でしょう。記憶の鼓動が、聞こえる日が最近よくあります。もう、そう長くは生きれない予感です。希望は、そう…

私の消失について

私の内界は、私が思い出し続ける、という第一運動によって、全ての歯車が回っているのだと、ある物語を読んだ記録を眺めながら思う。この運動が停止した瞬間から、果てのない世界は、虚無の沼の広がりによって無に帰していく。一瞬にではない。ある女の言う…

世界は完成されているのか?

世界は完成されているのか? ならば何故こうも世の中は腐敗し、悪化しているのか? たった、ひとりの命が叫ぶ声さえ聞き届けられない世の中にも、人間にも、私は失望している。なあ、美しき世界よ。絨毯にたった一滴の哀しみの涙で濡れたならば、その上で生…

正しさを語り、騙り

本当の正しさを追求してやまない。それを貫き通せば、他者が傷つくとするならば、それをよしとはできず、私のこの行為で傷つけてしまうという構造のなかで、正しさを見つめ直し、本当の正しさとは何かの探求の中で永遠に迷い、苦しみ、泣き、叫び、大切だっ…

世界に豊かさを

思考の船旅の過程で生じた「考えたこと」をとりあえず定立しなければ、確かに視点は定まらず、関係性も生じない。先ずは( )でくくり、視点を定め、生じた関係性の中で豊かさを実現していくこと。現実に接して生きる私は波であり、生と死の循環にあり、だから…

飛び降りた

端的に言うと、私は屋根から身投げした。こうなる前から病状は悪化の一途をたどっていた。母に電話した。いのちの、なんたらに電話した、救命救急に電話した。ありとあらゆるところに助けを求めた。症状は、正直なところ言葉にし難いが、かなり苦しかったの…

雪女

汽車が出発を告げる。都会に行くのである。がたん、と動き出すと、哀れみのような感情に涙が溢れた。肌寒い季節である。窓硝子は曇っていた。手で拭っては、ひたすらに、段々と遠ざかる故郷を眺め続けた。遠ざかる故郷は冬のつららのような透明な、鋭い、美…

一夜の物語

深い深い森に囲まれるように崩れかけの城がある。昔はさぞや立派な城だったのだろう。塔の上で真っ暗な鴉の群れが敬礼する。剥き出しの城内。玉座にそっと置かれた王冠に枯れた葉がひらりと落ちる。迷い込んだ少女は透き通り陽の光を受けてきらきらと輝く泉…

小さな陽だまりくらいあってもいい

体調いいのでブログでも書こうと思う。私は特に何も考えず、つらつらと浮かんだ言葉を紡ぐ。私は誰かにとっての小さなヒーロになりたいと最近になって思った。資格でもない。想いだと、思う。困ってる人がいた時に考えるよりいつだって先に飛び出せるか、ど…

私にとってのポーの詩

私がポーの詩集を手にしたのは、おおよそ二十歳の頃です。まだ精神病が悪化する前で入退院を繰り返していた前の、言うなれば、嵐の前の静けさの中に心揺らされていた時期。そう考えると、あの時期からこれだけの季節が過ぎ去ったのを振り返り、色々なことを…

言葉の限界

私は言葉によって思考する。けれど、言葉には限界があると最近感じるようになりました。例えば、りんごが好き、という記述は背後に言葉にし得ないものを秘めているように感じるけど、私はそれを知覚し得ない。言葉にどうしてもできない。もどかしい。どうし…

私は世界が嫌いだ。

吐き気さえするのは蝉が道端で終わっているのを見たからだ。この世界を蹴り飛ばしたくなるような気持ち悪さを感じるけれど、この気持ち悪さの正体は分からないままであったがようやく推し量れたので記録しておく。命は呆気なく終わる。終わった命は当たり前…

他者について

1.人生には目的が必要ではあるとある人が言いましたが、私にはその目的そのものに超越的な他者性があるということを人々が志向しているように思えます。それが体現されたのが宗教でもあるのだと考えますね。2.世界が存在するか、否か、という核心的な問いが"…

新たな壁。そして可能性に触れて。

超越的な他者性の息吹に触れてしまった。直感的にこの息吹の向こう側にいる他者によって内的な世界が取り込まれた場合、いわば、神による絶対的な世界へと至るのではないだろうかと推測する。そうなってしまえば、私は私の思考は圧倒的な他者性によって阻ま…

症状と考察

私が稲妻に直撃と同時に真っ二つに裂けるのを幻視。恐怖と、不安、痛みに叫びそうだ。 空を見上げれば、曇り空(文字の川、文字が、イメージが、川のように流れていく)が流れる。(解決策の模索)、私は眺めては、どう活かすべきか、苦しみながら思考する。「ど…

幻想について

言葉を媒介にイメージを伝える.言語は象徴的だ.イメージは全体的ではなく部分的でネットワーク状に繋がっている.部分的なイメージのズレにより元の位置と全体が重なり合わなくなる.幻想は静的ではなく、動的.幻想とは一の世界.イメージは一の世界を構成する…

治療。

私は私の"消えたい"にふと立ち止まって考えてみた。私は一言で言い表しているけど、私の持つ"消えたい"感覚を言葉にうまく還元出来なかったりする。 私という存在はイメージや言葉の生み出す幻想の世界を生きているとして、その世界に取り込めないといのは外…

罪とは贖う意思の輝き

私は、私のあらゆる罪と思わしきものを十字架に引っ掛けているのを見る。十字架それそのものはただの金属の塊だった。私はクリスマスツリーのように私が罪だと思うもので飾られた十字架に触れてみた。指が凍えていくのも構わずに。俯瞰すれば、無数の十字架…

日記-無名

誰かに覚えていてもらいたいなどない。みんな、私を、忘れて欲しい。どうでもいい存在であって欲しい。こんなにも苦しい世界で、あなたが、私のことまで、もしも、もしも、背負ってしまうなら、それは、とても苦しい。世界は、人間は残酷だ。理由なんてあり…

記録-治療 夢飼より

苦しみの最中に死を願った。胸が苦しくて吐きそうで助けを願った。白い部屋に老人が現れ、語る。...真っ白な空間の中で私と老人は向き合っていた。瞑想中のことである。私は言葉を投げかけるが、老人は何も語らない。言葉は静かに沈んだ。私は私の醜さを言葉…

思考、まとめ、規格品について

元来、我々の社会には人々を規格化(資本主義に適合した人々=多様性の損ない)する力を持つ権力が内在していて、その権力は我々にまで及び、我々は無意識の内に資本主義に適合するように育てられていく(権力の内面化)....規格化する力もその枠組みに内面化さ…

思考整理-知り合いと話が噛み合わない

どうしてか知り合いと僕の話がいつも噛み合わなくて考えたのだけど、生きていく過程で構築される、その人をその人足らしめるような、そしてその人に影響を与える何かしらの枠組みがあって、その枠組みがあまりに重なり合わないと会話も何もかもがズレていく…

他者は異質な存在者

他者は異質な存在としてあり続ける。 例えるならば、空間にぽっかり空いてスペースがあって、ぼくはそこに入り込めない、そのような、どうしても弾かれてしまうスペースがあるわけです。 ぼくは感覚として、ぼくを中心に世界は広がり続けているような感覚が…

会話-8/3

蝉の音はざらざらとしてるよね、なんて思いながら天井を眺めていた。「嘘だと思わないかい」ほんとうだよ。ほんとうかな。「生きてるのかい。君は。」そうだね。ずっと疑問なんだ。僕って生きているのかな。あのね。世界が透き通ったクリスタルなんだ。だか…