「
ぼくの愛は、シナプスの発火なんだ。
そして神経に火炎がめぐる...。」
そういって彼、ヨアンは黙り込んだ。
あるイデアを捉えるようと試みるように言葉を探してるようだった。
その焼け付くような世界を歩いた果てには何が待っているのか聞いた。
彼は聖母マリアのように微笑んだ。
そして、光を闇に垂らした。
「堕ちた楽園があるのさ」
ああ、真っ赤に染まった終わりの世界。
堕ちていくのは楽園だったのね。
教会で神父様がお祈りをされていた。
シスターの歌が響き渡る。
「君はイデオローグですらない。
そう、君は寄生虫の操り人形なんだ」