モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

夢飼、思考、まとめ

1.思考が、知性が、人間を"自己"から疎外しようとする運動は、さながら人類が自然を観察対象として、自然内存在から自然外存在に移行したように、極めて自然な必然的な成り行きなのだ。自己を俯瞰できる眼は、自己すら観察対象として思考を展開する。もはや私とは中途半端に自己から遊離した精神なのだ。

2.ここに自己との不一致を観察し得るように、人間とは不完全な生き物なのだ。完全であるほど神に近いならば、また他動物、植物のほうが神に近いだろう。思考、知性が、このような不完全性から、完全なる神に近づかんと、より自己に近づくか、より遊離するか、どちらかの運動が起こるように思われる。