モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

記録-治療 夢飼より

苦しみの最中に死を願った。

胸が苦しくて吐きそうで助けを願った。


白い部屋に老人が現れ、語る。


...真っ白な空間の中で私と老人は向き合っていた。瞑想中のことである。私は言葉を投げかけるが、老人は何も語らない。言葉は静かに沈んだ。私は私の醜さを言葉ではなく、言葉にできない感覚で伝えた。老人は私を嫌悪せず、それどころか私の頭を優しく撫でたのである...

「荒れ狂う海のなかの、奥深くに潜む隠れたイメージを見つけなされ。私よ。荒れ狂う海と、その根源が繋がるじゃろう。さすれば、荒れ狂う海は今一度、穏やかさを取り戻すじゃろう」


隠れたイメージとは、統合し得なかった私であり、私が抑圧した私でもある。


そうした抑圧された私はエネルギーを増し、自己の実現を図ろうとするのだと思うし、その結果、心的現象という形で暴れ狂う。



「隠れたイメージ(=抑圧された私の心的世界)」を心的現象に自ら潜り、汲み取り、私へと統合することこそ、私の治療法だ。


結果。

すぐに浮かんだ。



真っ黒な影の枯れ木、色の抜けた幼子。満点の星空。寂しい森。


ここは「隠れたイメージ」。

抑圧された私の心的世界であるのだと直感的に思う。



声を聞いた。


一人は嫌だ。

生きたくない。

死を願う。

繋がりが欲しい。


世界のあちらこちらから響く声を。


これを私は隠れたメッセージと呼ぶ。


手をとろうと試みる。


「私はあなた、あなたは私」


「一緒に歩こう」


「一緒に探そう」。


今、衝動が、苦しみが、穏やかになりつつある。


見つけるとは、すなわち、対話だ。

そうして語り合い、それだけで穏やかになる、統合していく試みに他ならない。


まだまだ全体の統合からはほど遠いが、一つの希望の星と、私の治療法を見つけた。


そうしたら眠くなった。


記録を残したくて、今、ぼんやりしながら書いている。では。