モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

強迫症の治療について

強迫症のケース1。去年の夏頃だっただろうか、優子さんが症状を呈して、私たちが調べて、模索して、寛解した症状ではあるので、医師には話したけれど、実際に診断書は貰ってなく、断定ではなく、過程の話だと思ってくだされば幸いです。しかし、私たちは一応、強迫症症状の可能性が高いと、症状に病名を定着させ、その上で病気について理解を深めると同時に、私たちのケースとして独自性を十分に承知した上で、様々なアプローチを試みた。強迫症障害は、分裂症と大きく違う点は、強迫的な観念の上に形成された世界に取り込まれてるか、否かであると思うので、分裂症の場合、取り込まれてしまれていて、現実界からの自分が消失することで、異なる法則性、世界、ルールの元で生きることを強制されるようになるので、誰の言葉も届かなくなるのだけど、強迫症の場合は、現実的な脅威として外側から一つの世界に私自身が脅かされてしまうのであって、まだ現実界に魂が残ってるので、自他の言葉が届く可能性がある。この場合の自己とは、現実界との回線の繋がった、私A。妄想に取り込まれると回線が断絶する。これだけでも、まだ解決の目はあった。解決法は不合理な一つの世界の私への侵襲を、これはある種の病気だと外部から認識した上で(病識を持つ)、言語と云う光に照らし出し、暴き出すことだった。そうしてしまえば、上書きも可能だろうと思った。世界が無数に現れては、消失していく流れの中で、時に、思わぬ方向に私に影響を及ぼすものあれば、殺すものある。不可解な衝動性に飲まれ、言語化しようにも、言語と肉体が同一化したような、そうしてしまえば肉が裂けるような、幽霊的なものに、どうして外出もままならなくなった、と自分に問えば、呻き声しか聞こえなかった。症状から根を探す作業は困難だった。少しずつ言語化を試みて、世界を望む流れに修正していった。そうして二ヶ月あまりで症状は消失し、一応は寛解した。