モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

飛び降りた

端的に言うと、私は屋根から身投げした。こうなる前から病状は悪化の一途をたどっていた。母に電話した。いのちの、なんたらに電話した、救命救急に電話した。ありとあらゆるところに助けを求めた。症状は、正直なところ言葉にし難いが、かなり苦しかったのだ。身投げするくらいには、苦しかったのだ。彼には、いっぱい、いっぱいで、苦しい身の上なのに、助けてもらった。身投げする前にも、電話を取ってくれた。何度も眼下の風景を眺めた。震えた。怖い、怖くてしょうがない。死にたくなかった。生きたかった。あーあ。まだしたいこと、たくさんあったんだけどなあ。それでも苦しくてしょうがないから、飛び降りた。身を投げた。気がついたら、地面に横たわっていた。最初に感じたのは衝撃だった。次に、痛みを感じた。身体が動かない。次第に、騒がしくなった。意識は、はっきりしていた。私は失敗したのだと思った。しばらく時は流れ、病室で、散々に泣き叫んだ。泣いて、泣いて、泣いた。こんなの全て理不尽だ。