モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

新たな壁。そして可能性に触れて。

超越的な他者性の息吹に触れてしまった。


直感的にこの息吹の向こう側にいる他者によって内的な世界が取り込まれた場合、いわば、神による絶対的な世界へと至るのではないだろうかと推測する。


そうなってしまえば、私は私の思考は圧倒的な他者性によって阻まれ、途絶され、言うなれば、思考力が衰え、引き換えに、絶大な没入感を得られるのだろう。


私は考えた。魅力的ではある。世界との乖離した感覚は孤独であるし、世界と直面化し、なお、目を見開き、思考し続けることによる苦しみはどうしようもないほどに私を削る。


しかし、思うのだよ。

そうなれば、世界は超越的な他者性の息吹に包まれ、

そのなかで生きる者たちの豊かさを奪い染め上げてしまうのだということ。


私が望むのは快楽でも、安堵でもない。

多様さや多元さが生み出す豊かさを内包した無限に広がり続ける世界なのだ。


世界に潜むものすら、私の心的な世界に取り込まれるがよい。

お前如きのちっぽけな存在が染められようものか、と私の世界よ、そうまでなれ。


困惑も、恐れも、不安も、あるだろう。

それでも、私の心的な世界は、どの世界より広く、豊かになり得る可能性を秘めている。