モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

2018-01-01から1年間の記事一覧

世界は平べったい

世界は平べったい。ただあるものとして目の前に開かれている。しかし、例えば、月を見上げる時にそこに無数の折れ目を見る。それはその時々で違った関係性を生み出すもので、私たちはそこから豊かさを引き出し、人生を切り開くと同時に豊かにしてるといえる…

読書の危険性

読書の危険性は攻殻の電脳世界へのダイブをイメージしてくだされば分かりやすくて、本を読むとは他人の頭(思考)の中への飛び込みであって、いつ他人に私が乗っ取られてもおかしくないような行為なのです。言葉にはくっついてくるかたまりがあり、そのかたま…

朝の散歩-思考-

わたしとものは断絶されていた。繋がらなかったものとものを繋げるのはさてなんだろう思う。触って、触って、ふと、思った、触感ではないだろうか、と。私たちは死ぬ間際まで世界に対して開かられている。肌は風を感じる。世界に奥行きを感じる。触れたカー…

絶望の足音

技術の発展にせよ、すべては複雑化され、専門化されることで、私達の理解の外側に飛び出てしまうのではないか。つまり、私たちは緩やかに特殊化への道を辿っているのではなかろうか。「特殊化の果てにあるのは緩やかな死だ」という草薙素子の言葉。 つまり、…

気象警報にビビった話

今日はぼく、図書館に行きました。何を当たり前なことをおっしゃると思われるかもしれません。いや、はい。全く言い返せません。しかし、考えてみてください。社会の底辺の中の底辺、どんなに寛大な方でも即座に鬼の形相、地獄送りであろう、このぼくが図書…

薄暗い部屋での会話

フロイヤーは薄暗い部屋で新聞のある見出しに興味を惹かれ読んでいた。題名には、「吸血鬼現る!」と書かれており、なんと被害者は老若男女問わず8人が犠牲になったらしい。「葉巻を!」そう僕が叫ぶと、ブライスはけちけちと、元気に悪いだとか、そう文句を…

無名

-わたし-父の虐待は、私にとっては虐待という形の愛だった。私は苦に思わなかった。夜中は、母の叫びと、暴れる父と、私。酔いつぶれて寝る静まった夜に、私は何を思ったのかな。殴る、蹴る、布団に巻きつかせ、上に乗る、など、特に最後は暑くて、息苦しく…

空の虚しさの飲まれた

白い病室から眺めた真っ白な曇り空の虚しさに飲み込まれたあの日から、ずっと、どこか空っぽなまま。何もない、あの日の空の雲の宙を、漂うている気がして。ラムネをコンクリートに落として割れた音、お祭りの屋台でお手伝いをする母の写真、木陰に座り込ん…

魂のRequiem

冬 雪 溶けて 春の吐息何もしないまま 何も残せないまま私の心の雪解けないまま電車は過ぎ去っていく春 桜の雨 晴れて夏うなだるような暑さにもう半分が過ぎ去ったのを虚しさといっしょに感じるよ瞬きするより一瞬で秋風 夕方 欠伸をするよ

ネバーアイ

町の明かり照らされた雪を私はちーちゃんと一緒に眺めるちーちゃんの虚ろな目は何も映さないからちーちゃんを抱きしめて代わりに私の目は曇り空に星を探している2人で体を捨てて永遠にになりましょう電車が通り過ぎて端から色が抜けていくのも終わらない生に…

言の葉

昨日浮かんだぽつらぽつら降る言の葉気がつかないまま目を瞑る気がするふと 一人になった瞬間孤独が深まるような冬風が吹いて頭からは過去が流れていくぼんやりしていて考えられない静かな夜に 雨に濡れた傘を広げながら星を数えて夜の匂いにほんのかすかな…

春もそろそろ終わり

私の溢れそうな感情に蓋をして、そうして、もう痛みに壊れないように、と願って。春は、その願いを、否定されてるように思えて苦しいんだ。凍えて、時の止まったままの私と、一生懸命に花咲かす花に、桜に、穏やかな風に気持ち良さそうに揺られているのを見…