無名
-わたし-
父の虐待は、私にとっては虐待という形の愛だった。
私は苦に思わなかった。
夜中は、母の叫びと、暴れる父と、私。
酔いつぶれて寝る静まった夜に、私は何を思ったのかな。
殴る、蹴る、布団に巻きつかせ、上に乗る、など、特に最後は暑くて、息苦しくて。
書いてる私は、空です。
端から、私が消えていきます。
よく覚えてます。
冬、高熱を出してしまい、母が手をつないでくれたのです。
それを発見した父は手を踏みつけ、引きずり、服を脱がせ、風呂場に一日中、立たせました。
罰、です。
罪人は私でしたね。私は裁かれたのです。
私はいい子とよく言われました。
でも、
その頃の感情だったり、色々抜け落ちています。
言われなくても、顔色を気にして、びくびくして生きると、いい子になれるらしいです。
私は今は、22歳。
ただ、どうしてか、安定しません。
子供っぽくなる私、明るく元気な私、色々。
今は、どちらかというと、暗い峰だと思います。
特になにも考えずに言葉を紡いでいます。
母は私に家族のように大事にしていたぬいぐるみを私の手で捨てさせました。
ですが、いい子な私は、捨てました。
夜中、一人抜け出して、ゴミ捨て場で謝りながら泣きました。
罪悪感に苦しむ私という偽善。
辛く、苦しく、痛く、ただただ地獄。
学校では虐められました。
集団で暴力は当たり前、首を絞められたり、性的な暴行だったり、色々。
先生に報告しました。
先生は注意しました。
より悪化しました。
家に逃げました。
母に学校に無理やり行かされました。
いい子な私は虐めを言いません。
いい子な私は学校に行きます。
幸せになりたい。
幸せ、は消えること?
飛び降りました。
倒れて入院しました。
母に迷惑だと泣かれました。
いい子ですから、もうしませ、ん。
寒いです。
やるくらいなら、
私を削ります。
いい子になりたいから。
いい子ですから。
頭がいたいです。