モナムール

解離性同一性障害が、寛解するまでの独り言

俯瞰落下死

淡い月光に濡れた夜桜を迷い込んだ公園で眺めております。跳ねる雨の音が煩く、花弁の落つる音はただただ静かにございます。汚れちまった桜が、雨水に流されて遠くに消えて行きます。私はふと、高い場所から、この場所を俯瞰している様な感覚に苛まれます。私も桜です。私は風に舞い、地上に落ちて行きます。雨に流されて、遠くに行きます。もう淡い月光に照らされていた時の様な、妖しい美しさはなく、ただ泥にまみれたように汚れきった私がいるのでしょう。-俯瞰落下死