幸福な食卓を読んだ感想
佐和子の父の自殺未遂をきっかけに歪んだ家族の物語。
父は父をやめ、母は別居し、直ちゃんは適当に生きる。
作者は佐和子達家族が崩壊した家庭のなかでどう変わっていくのかを描きたかったのかもしれない。
私が読んでいて一番辛かったのは佐和子の恋人が事故で亡くなった時の「生きたかった人が死んで、死にたかった人が生きているのは理不尽」だという言葉です。
佐和子の父は自殺に失敗して今も生きてるけど、佐和子の恋人は事故で死んでしまった。
どうして一番辛いかというと、私も自殺をして失敗したことがあるからです。
世の中には生きたくても生きることができない人がいるのに、私は今日も死にたいと思いながら生きている。
理不尽だと私も思います。