幻想について
言葉を媒介にイメージを伝える.
言語は象徴的だ.
イメージは全体的ではなく部分的でネットワーク状に繋がっている.
部分的なイメージのズレにより元の位置と全体が重なり合わなくなる.
幻想は静的ではなく、動的.
幻想とは一の世界.
イメージは一の世界を構成するもの.
重なり合わないとは総体の変動である.
総体は動的.
言語は不完全性であり、であるから幻想をある程度しか共有しない.
総体aと総体bは一度として重なり合わない.
総体aは一の世界を規定する.
全体としての幻想は無意識的で、個別的な幻想は意識的。また、どちらが規定するというより、互いに互いを規定しているのです。わたしの抱く幻想の深くには、集合的な幻想があり、であるからこそ、一般的に個別的な幻想は全体的に混沌としているのではなく、ある傾向性があるのです。
ある時代の終焉があるのだとするならば、私から見て異質に思えるような幻想への移行ではないでしょうか。集合的な幻想は秩序化を促すような作用があるように思いますが、個別的な幻想は傾向としては秩序化に向かえど、必ずしも、完璧に秩序化するわけではなく、混沌としたエネルギーを秘めている。
移行の際には混沌としたエネルギーの解放(秩序化への反作用)というダイナミズムな運動があるように思う。ある時代、ある時代の区切りの瞬間にそのような星の強烈な輝きによって、ある時代の幻想は消え、またある幻想の中へと人は失墜する。